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Railway&Fishing

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日本一運行時間が長い定期普通列車2429D乗車記

※ 平成26年8月30日、JR北海道ダイヤ改正後の2429D乗車記はこちらへ

根室本線滝川〜釧路間308.4kmを8時間2分掛けて走る日本一運行時間が長い定期普通列車2429Dの乗車記です。
乗車日 平成24年10月27日
※ 平成25年11月1日ダイヤ改正により2429Dの運行時間は8時間25分となっています。

乗車した10月27日はJR北海道のダイヤ改正日、2429Dも停車駅の追加(羽帯、稲士別)、停車時間の変更などが行われましたが所要時間8時間2分に変更はありません。
当日は第4土曜日、第2、4土曜日は国鉄色のキハ40による運転となってます。

札幌からは札幌6時58分発滝川行131Mで滝川へ向かいます。















711系S102編成

1時間37分の乗車で8時35分滝川到着
留置線には2429Dとなる国鉄色キハ40−1758が待機中
2429Dの発車時刻は9時37分、入線時刻は9時20分頃なので一旦改札を出て長旅に備え朝食と飲み物などを購入することに駅付近にコンビニないのでキオスクで飲み物と念のためおにぎりを購入、駅構内の立ち食いそばでお腹を満たして準備完了

8時46分に新得発滝川行2424Dが到着、9時過ぎに1番線から引き上げ線に向かったところで私も1番線に入りました。
この2429Dは平日でも滝川〜富良野間の乗車率が高いようなので早めにホームで入線を待つことに

ホームには2429D関連のポスターが















9時25分滝川駅1番線に入線した2429D キハ40−1758と2429D専用サボ

ホームに並んだ時は私一人でしたが、入線5分前には後ろに10人ほどの列が前と後ろの乗車口に出来てました。早めに並んだのは正解のようです。
夏の行楽シーズンともなれば富良野に向かう乗客でかなり混み合いそうです。

座席を無事確保して撮影を済ませると発車時刻に
車内は各ボックスに2〜3名、乗車率6割と言ったところでしょうか、私のボックスにも1名乗車しました。感じからすると釧路までかな〜って気がします。

9時37分、2429Dは定刻で滝川駅1番線と発車、8時間2分の旅の始まりです。

発車して間もなく列車は右にカーブして函館本線と分かれ9時45分、最初の停車駅東滝川に停車、富良野発滝川行快速3426D(キハ40−1774)と交換のため5分停車。

赤平、芦別で3〜7名ほどの乗客が下車して10時25分野花南に停車
池田発滝川行2428D(キハ40−1754)と交換して10時32分滝里トンネル(5,595m)へ約7分30秒掛けてトンネルを通過すると10時48分富良野に到着
ここで滝川からの乗客の半分は下車しました。

富良野では18分停車、この間に後ろに1両増結されます。冒頭に書いた通り、当日は第4土曜日なので増結車両も国鉄色のキハ40となります。

因みにこの国鉄色2両編成は富良野〜滝川間でも見られます。この2両は富良野6時35分発滝川7時37分着の2422Dに充当され、滝川で切り離し後、富良野方の1両は滝川8時5分発富良野行快速3425Dになり、残った1両は2429Dになります。
なので7時37分から8時5分の間滝川駅でも2両編成の姿を見れます。















滝川方から増結車両が3番線に進入して連結





















キハ40−1758とキハ40−1749の国鉄色2両編成となった2429D

撮影と飲み物を調達、一服して座席に戻ると私のボックスに乗車していた方も増結された2両目に移り、先頭車は各ボックス1〜2名、2両目はガラガラ状態
旭川からの富良野線普通列車も到着しましたがこちらからの乗り換え客も富良野からの乗車客も居なかったと思います。

11時6分、国鉄色2両編成となった2429Dは富良野を発車















当日は快晴、車窓には収穫の終わった畑と山頂が雪化粧した山が・・・右は空知川(布部〜山部間)

11時20分、山部駅着、ここで釧路発滝川行(釧路〜帯広間は普通列車2520D)快速「狩勝」3430D(キハ40−781)と交換
山部で滝川、富良野からの乗客5名ほどが下車















山部駅

ここまで2429Dは3回の交換を行ってますが、この列車こんなもんでは済まないんです。















紅葉を中列車は進みます(下金山〜金山間)















正に昭和の駅って感じの金山駅

金山を過ぎ、上り勾配をゆっくりと登ると空知トンネルへ
トンネルを出ると直後に金山ダムを渡ります。















ほぼ満水の金山ダム(金山〜東鹿越間)

鉄橋を越え、間もなくまた登り勾配に入ると急激に速度が下がりました。
重々しいエンジン音から急に高回転になります。どうやら落ち葉により空転を起こしてる模様
空転してはマスコンを戻しを繰り返して登りきりました。運転士の技ですね〜

若干遅れて東鹿越に停車、金山ダムに沿って列車は進み、幾寅駅着















駅前には映画「鉄道員」の撮影に使用され、その後廃車となったキハ40−764の先頭部分が展示されてます。
幾寅駅では3名が下車、6名乗車と意外に乗客の出入りがありました。

12時9分落合駅着、ここでは峠越えを前に12分の停車、帯広発滝川行2432D(キハ40−1751)と交換します。















落合駅に到着する2432Dと2432Dと2429Dの並び(落合駅)





































12時21分、狩勝峠に向け落合駅を発車
速度もガクンと落ち登り勾配をゆっくり進みます。
5分ほどで走り新狩勝トンネル手前で止まりそうな速度まで減速、停車するかと思ったら加速して右手に石勝線を見ながら12時26分新狩勝トンネルへ進入、すぐ上落合信号所を通過します。減速の原因は札幌行「スーパーとかち4号」の通過のためだったようです。根室本線と石勝線はこの新狩勝トンネル内にある上落合信号で合流します。以前はトンネル内で停車して「スーパーとかち4号」と交換していたようですが、現在は交換はありません。

登り勾配から下り勾配に入った列車はどんどん速度を上げて12時31分、5分掛けて新狩勝トンネルを通過し、新狩勝信号所を通過
下りは130km対応の軌道になったこともあり85〜90km/hの速度で下って行きます。















十勝に入っても快晴、眼下に十勝平野と目指す新得の街が見えます。

峠を駆け下りて12時46分新得着
ここで幾寅から乗車した6名と滝川から釧路まで乗り通すのかと思っていた4名の方も下車。どうやら一日散歩切符を利用してるようで、新得で昼食後「スーパーとかち6号」で新夕張に向かい札幌へ戻るようです。これで滝川からの乗客は私を含め6名に

新得では3分の停車、この間に撮っておきたい車両が・・・
JR北海道釧路支社のHPで国鉄色キハ40の運行予定を見ると、今日は新得に残る1両の国鉄色キハ40−777が留置されている予定
でもって予定通り居ました。















残る1両の国鉄色キハ40−777、このあと14時24分新得発釧路行2529Dとなります。

新得では滝川から乗務してきた運転士が交代、滝川からの運転士はそのまま添乗して運転所に戻るようです。

閑散となった2429Dは新得を出て十勝清水へ
ここで部活動帰りの高校生が乗車し車内が賑わいます。改正前まで通過駅だった羽帯駅に停車して次の御影駅で「スーパーおおぞら8号」と交換のため暫し停車、13時17分、1分遅れで御影駅を発車

ここから上り列車との交換ラッシュが始まります。

13時23分、次の上芽室信号所で7分停車して帯広発滝川行2434D(キハ40−1765)と交換

13時39分、芽室駅で「スーパーとかち6号」と交換のため6分停車
滝川から4時間2分、芽室が全行程の半分と言うことになります。















次の大成駅でも部活帰りの高校生を乗せ13時53分西帯広着、6分停車して釧路発新得行2524D(キハ40−1738)と交換

13時59分、西帯広を発車して帯広貨物駅で何故か停車
貨物駅にはこれから発車するDF200−103牽引の貨物列車が待機してました。

何故停車したのかと思ったら滝川から乗務して来た運転士を降ろすため・・・
帯広運転所はここにあるため運転停車して降ろすしか手段がないんですね〜

30秒ほどの停車で発車し、柏林台駅に停車して14時10分帯広駅到着




























釧路行特急「スーパーおおぞら5号」、この編成とは後ほど再会することになります。

で、予定ではこの「スーパーおおぞら5号」を撮影してすぐ駅構内で遅い昼食を買出しに行くつもりが、2分遅れで到着したもんで発車まで5分しか時間がなく断念・・・
こんなこともあろうかと滝川駅でおにぎりを買っておいて正解でした。
2429Dは運転士を交代し「スーパーおおぞら5号」からの乗り換え客と高校生を若干名乗せて定刻で帯広を発車

高校生は次の札内で全員下車、次の稲士別は今回のダイヤ改正から停車するようになった駅
ここから1名が乗車、どうやら同業者のようで・・・

14時10分、幕別着
ここでは16分の停車、「スーパーおおぞら10号」と交換します。














札幌行「スーパーおおぞら10号」
183系時代の特急おおぞらとはまるで違う高速で通過して行きます。















利別川を渡り14時58分、池田着
稲士別から乗車された方を含め5名下車、3名乗車














池田を出て閑散とした車内、1両目は私を含め6名乗車、2号車は3名、合計9名、内滝川から乗車の同業者が6名

15時8分、十弗駅に停車、十弗駅と言えばこの看板、この駅を10$で売っているわけではありません。















15時28分、浦幌着、1名下車、1名乗車
ここでは釧路発帯広行普通列車2528D(キハ40−1776)と交換のため7分の停車















15時35分に浦幌を発車すると15時41分、次の常豊信号所で貨物列車と交換のため7分の停車














DF200−10牽引の貨物列車と交換、常豊信号所は信号所なのに小さなホームと駅名標があります。



















夕日を浴び常豊信号所に停車中の2429D















厚内駅を過ぎると太平洋沿いに列車は進みます。そろそろ撮影には厳しい暗さになってきました。















上厚内駅、その昔、急行「狩勝2号」に乗車したとき、ここで特急「おおぞら1号」と交換したのですが、駅舎は当時のままです。
根室本線には昭和時代の駅舎がまだ結構残ってます。

16時20分、尺別駅着
釧路発芽室行普通列車2528D(キハ40−1756)と交換して16時36分、秘境駅古瀬着
先ほど帯広で追い抜かれた「スーパーおおぞら5号」の折り返し「スーパーおおぞら12号」と交換のため5分停車














古瀬駅に停車中の2429D
画像ではまだ明るく見えますが実際はかなり暗いんです。通過した「スーパーおおぞら12号」は撮影不能でした。

2429Dは白糠駅を過ぎラストスパート
17時13分、大楽毛駅で12分停車して、貨物列車と釧路発帯広行普通列車2530D(キハ40−1740+キハ40−1775)の2本と交換
大楽毛では学生がかなり乗り込み最後の賑やかさに・・・














新大楽毛、新富士と停車して17時39分、終点釧路駅2番線に到着














8時間2分乗車していた10番D席、結局、富良野から釧路までこのボックスには私しか座りませんでした。















早朝から富良野〜滝川〜釧路と走り抜いたキハ40−1758とキハ40−1749
キハ40−1758はこのあと釧路発新得行普通列車2532Dでもう一頑張りします。

撮影を終えて改札口に・・・
一番最後に改札口に現れた私を見てすぐ気付いたようで、自動改札機横の係員の方が窓を開けて待ってました。
乗車券を提示して、2429D完全乗車証明書をもらいます。
ここでサプライズ、乗車当日の10月27日から乗車証明書Ver.3の配布が始まっていました。
これはダイヤ改正で2429Dの停車駅が変更になり滝川〜釧路間、全駅に停車するようになったためVer.3となったようです。
しかも10月31日まではVer.2と両方もらえるというなんともラッキーな日でした。














上がVer.2、下がVer.3

私とご夫婦で完全走破された3人をを除き、残り3名の方は駅構内に居たところをみると、この後の「スーパーおおぞら14号」で札幌へ戻られるのか、根室へ向かうようでした。
私はこのまま釧路に宿泊、翌日の[スーパーおおぞら8号」で札幌に戻ります。

滝川からの完全乗車は私を含め6名、308.4km、8時間2分、自宅を出発してからだとちょうど12時間の旅、終わってみれば久々の根室本線と言うこともあってか飽きることも長いと感じることもなく楽しい旅でした。