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Railway&Fishing

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寝台急行「銀河」乗車記

平成20年3月に廃止された寝台急行「銀河」の乗車記です。

乗車日 平成20年1月8日 大阪発東京行 102レ A寝台(スロネ24−102)
当日はちょっと早めの21時25分大阪着の関空快速で大阪駅に向かい、21時30分には大阪駅10番線へ到着。
10番線には21時37分発米原行き特急「びわこエクスプレス」が発車を待ってました。
これが発車したら入線だろうと待っていると構内放送で寝台急行「銀河」の入線時刻は22時16分と案内が・・・
入線時刻が変わったのか今日だけなのか分かりませんが早く来すぎたようです。それよりも入線から発車までわずか6分、ゆっくりと写真撮ったり買い物が出来ません。なので事前に飲み物、朝食等を買い入線を待ちました。
10番線神戸方喫煙コーナー付近に陣取って入線を待っていたのですが同じく鉄道ファンらしい方が何人か見受けられます。
そして22時16分定刻に寝台急行「銀河」が入線して来ました。

この日は減車なしの8両編成(機関車、電源車を除く)
入線すると最後尾の電源車にはヘッドマークを撮ろうと人だかりができてました。出発までの時間があまりないので急ぎたかったのですがなかなか場所が空かず急いで写真を撮ったものでちょっと画像が悪いですがご勘弁ください。

最後尾の電源車の写真を撮ったのち今晩の寝床である1号車A寝台へ向かいました。すでに出発まで2分ほどです。

A寝台の利用は今回が初めてとなります。というか私が生まれ育った北海道ではその昔札幌〜釧路を走っていた急行「狩勝」(その後石勝線開業に伴い急行「まりも」に改名)に連結されていたオロネ10(A寝台車)だけしかA寝台がなっかたので乗車する機会がなかったのです。このA寝台も14系客車に置き換えられた際に廃止されました。

車内に入り今晩の寝床となる5番下段の荷物を置くとすぐに22時22分定刻で発車しました。後ろから2両目の1号車、更に最後尾には重量のある電源車が連結されてるせいか発車時は結構ショックがありましが客車列車でしか味わえないものですよね。
当日A寝台の乗車率は50%と言ったところ、上段にはかなりの空席が見られますが下段の空席は4席ほどでしょうか。

車内では他の乗客が着替えたり洗面所に行ったりと落ち着かない感じだったので車内の撮影は後回しにして取り敢えずベットに入り持ち込んだビールを飲みながら寛ぐことに。
新大阪発車後、途中停車駅の到着時間がアナウンスされ、そのあと検札がやって来ました。これであとはゆっくりできます。
その後快調に飛ばして行くのですが度々減速、そして加速、その度にガクンガクンとショックが起きます。客車列車ならではとは言えちょっとこのショックは大きいのではと・・・
運転士が下手なのかなんなのか?ですが熟睡出来るかちょっと心配になってきました。
22時57分京都到着

23時08分大津到着、この頃になると車内も静かになり休まれてるか、あるいは寝台内で寛いでいるようで足音もしなくなったので一服を兼ねて車内の撮影開始。

国鉄時代を思い出させる写真です。車内出入り口上の作りや表示も国鉄時代のまま、喫煙所の灰皿も今ではまず見られない国鉄のゴロ入りの懐かしい灰皿でした。
喫煙所

ちょっと分かりづらいですが喫煙所の隣にある更衣室です。

更衣室向かい側には倉庫がありますが使われているのかは不明です。一服しているとこのシャッターが結構五月蝿いです。
13、14番の寝台だとこの音が気になるかも知れません。

車内の様子

B寝台は過去に何度も乗車しているので今回は写真撮影しませんでした。
写真撮影、一服してベットに戻りちょっと買い過ぎてしまったビールを飲み干した頃23時51分米原到着。
時間も0時近くなったのでこの辺で寝ることにしました。

ちょこちょこ起きるショックで寝れないのではとちょっと心配でしたがアルコールの力もありすぐに寝てしまったようです。
さすがはA寝台、寝台幅もB寝台と違いかなり広く快適でした。
しばらくすると連続的にポイントを渡る音と振動で目覚めると0時51分名古屋到着。

名古屋発車後すぐに熟睡、その後は一回も起きることなく翌朝6時、放送開始のアナウンスで目覚めました。
アナウンスが終わるとすぐに6時3分大船到着。
その後横浜、品川と停車して6時42分、定刻で東京駅9番線に到着。

当日の2号車オハネフ25ー133の行き先表示はなぜか手作りの物でした。

しばらくすると神田方へ引き上げて行ったEF65 1112が10番線を通過。
このEF65−1112は上り「銀河」最終列車牽引機とになりました。

再び9番線に進入して連結作業。
この時点ですでに電源車のディーゼルエンジンは停止してました。構内の騒音対策なのか、環境問題のためなのかは?ですが静まり返ったカニは初めて見ました。

その後7時過ぎに「銀河」は9番線出発、品川へと回送されて行きました。
入れ替わるように7時9分、9番線にサンライズ瀬戸・出雲が到着。

サンライズを撮影した後東京駅を後にしました。

寝台急行「銀河」は平成20年3月で廃止となりました。歴史ある列車がまた一つなくなると思うと非常に寂しい気持ちになります。
これで全国から寝台急行列車は全廃となり、更にEF65PF牽引のブルートレインもなくなります。
「銀河」が廃止されると早朝に東京に着く手段としては「サンライズ」がありますが大阪発が00:34と遅すぎるんですよね。
「銀河」よりも約2時間10分ほど遅いわけでそれだけ睡眠時間も減ることになります。
利用者としては「銀河」の運行時間はベストだったのですが時代の流れとはいえ残念です。