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Railway&Fishing

管理人の趣味、鉄道と釣りのホームページです。

トワイライトエクスプレス乗車記

平成20年1月28日 大阪発札幌行 8001レ 1号車5番 ロイヤル

寝台券購入
「トワイライトエクスプレス」に乗るるならやはり狙うは「ロイヤル」、しかし一編成に8室しかない「ロイヤル」をゲットするのは至難の業。しかも今回は1月28日か30日出発と出発日が限定されてます。取れた日に休みを取って乗車するのが一番良いのでしょうが仕事もありそれができません。
まぁ取れないだろうと半分諦めながらも1ヶ月前の12月28日に天王寺駅のみどりの窓口に向かいました。
9時53分、窓口の係員に「これ10時打ちでお願いします」と指定券申込書を渡すと一通り端末に入力して「5分ほどお待ちください」と言って席を立ち奥へ行ってしまったので何するのかと思って見ているとみどりの窓口内に時報が聞こえてくるではないですかさすが「トワイライト」ここまでするんだと感心してしまいました。係員も自分の腕時計を合わせて席に戻って来ました。
そして緊張の10時、10時00分2秒に係員の指が送信ボタンを押し数秒後「取れました」の一言、えっ!マジと思いましたが目の前には確かに「トワイライト」ロイヤルの寝台券が・・・














この時期は比較的10時打ちでも取れるとはネット上でも出ていましたがいきなり取れるとは思いませんでした。
後日1月30日も狙ってみましたがこちらはダメでした。
と言うことで1月28日大阪発の実家のある北海道北見までの旅が決定しました。
北の大地へ
当日は11時30分には大阪駅10番線に到着、11時47分入線の「トワイライトエクスプレス」を待ちます。
11時47分定刻に「トワイライトエクスプレス」が入線

青森までの牽引機はEF81 43号機、編成は第1編成
入線から発車までは16分、意外と時間がありません。簡単に撮影を済ませて車両内へ向かいました。
車両の出入り口上にはA個室の表示、そして入り口には「トワイライトエクスプレス」のエンブレムが入ったカーペットが敷かれてます。

A個室の入り口、そしてこれから約21時間を過ごす1号車5番「ロイヤル」の部屋です。
入った瞬間マジ広いと思いました。室内も今まで乗車した寝台車とはまるで違う別物でした。
「ロイヤル」の室内、設備などはこちらをご覧ください。

そして12時3分、定刻で大阪駅を発車、振動一つなく非常にスムーズ動き出しました。「トワイライト」専属の車掌が居るように機関士も腕の立つ専属の機関士が居るのかと思いました。1月に乗車した寝台急行「銀河」とはまるで違います。

大阪を出て間もなく「いい日旅立ち」が流れ「北の大地に向け出発しました」のアナウンスが流れました。
5分で新大阪着、新大阪を出るとすぐに検札と個室の案内に車掌が1号車から回る旨の放送がありました。
15分後くらいに車掌が部屋に来て「初めてですか?」と「初めてです」と答えると「では部屋の説明をします・・・」
この会話から「トワイライトエクスプレス」のリピーターは結構居るんだろうなぁと思いました。
車掌は脱帽して丁寧な言葉遣いで一通り部屋の説明をしていきました。この際に部屋のカードキーも渡されます。

が、このタイミングが悪かった、車掌が部屋のドアを閉めてすぐの12時29分、上り線を昨日札幌を出た8002レとすれ違い・・・
8002レを写真に納めようと思っていたのですが叶わずでした。
12時38分京都着、京都を出て少しすると食堂車のスタッフが来てウェルカムドリンク、夕食に幕の内弁当、モーニングコーヒーの時間、明日の朝食の予約を取りにきました。ウェルカムドリンクは白ワインを頼み、18時に弁当を届けてもらうことと7時にモーニングコーヒーを届けてもらうこと、朝食は7時30分和食を予約しました。
朝食を予約すると予約券が渡されます。
ちなみに朝食は6時45分、7時30分、8時15分からの3回から選べますが、1号車スイートから希望の時間を聞いて回るのでB寝台だと希望時間の予約が取れない可能性があります。
注文したウェルカムドリンクの白ワイン。白ワインの他におつまみとお茶も付いてきます。
ワインのラベルにも「トワイライトエクスプレス」のエンブレムが付いてます。

13時にランチタイム開始の案内がありました。
今回は利用せず白ワインを堪能することに。
列車は快調に湖西線を北上、意外にも湖西線に入ると外は雪景色でした。
13時25分、グッツ販売に食堂車のスタッフが部屋に来たのでレターセットとストラップを購入。
そのあとすぐに車掌がトラベルセットを届けに来ました。
13時43分、敦賀着
敦賀を出て北陸トンネルを通過したあと車内と探検することにしました。
1号車、2号車のスイート、ロイヤルは当然のように満席です。B個室もどうやらツアーが入っているようで満席のようでした。8、9号車のBコンパーメントは8号車はなんと1名のみ、9号車も3ボックスが空でした。
5〜7号車、B個室の車内です。7号車大阪寄りには自販機とソファーがあります。
見ての通りB個室と言ってもかなり高級感ある車内です。
部屋に戻って間もなく14時21分鯖江に運転停車、後続の「サンダーバード」に追い抜かれました。
14時40分福井着、順調に定刻での運行です。
福井を出ると右手には白山を望みながら列車は北上します。天候が今一だったのでくっきり見えないのが残念なところです。
この辺りで好物のビールを買いに食堂車へ、車内には4号車と7号車に自動販売機が設置されてますが清涼飲料水だけの販売でアルコール類は販売してません。アルコール類の販売は食堂車のみで行っています。販売時間は23時までとなっています。

15時36分金沢着、金沢では4分の停車なので夕食の弁当を買い求める人や写真を取る人が結構いました。

16時14分高岡、16:30分富山と順調に北上、夕暮れを迎えましたがここまで来ても厚い雲がかかり夕焼けは見れずでした。
ウェルカムドリンクの白ワインから始まったアルコールチャージでちょっと睡魔に襲われちょっと寝ることに、一時間ほど寝て起きると17時57分直江津着。
ここからJR西日本管内に別れを告げJR東日本管内に入ります。
辺りはもう真っ暗です。
直江津を出て間もなく18時に予約した幕の内弁当を食堂車のスタッフが届けに来ました。
弁当の他にお湯とティーパックが付いてきます。
弁当の代金1,500円はこのとき支払います。
この幕の内弁当、美味しいのはいいのですがちょっとボリュームには不満でしたね。

弁当が届いて間もなくフランス料理フルコースのディナー開始のアナウンスがありました。
弁当を食べ終わってからちょっくら食堂車の様子を見がてらサロンカーに行くことに。
食堂車は第1回目から満席でした。どうやらB個室に乗車しているツアー客のようで隣の4号車サロンカーに添乗員さんが予約客を案内してました。

18時29分柏崎通過、18時57分長岡に停車、そして本州最後の営業停車駅新津に19時38分定刻に到着。
大阪を発車してからすでに7時間30分経っているのですがもうそんなに経ったのって感じでした。乗車前はちょっと飽きるかもなんて思ってましたがそんなことまったくありません。この列車の豪華さ、次々変わっていく車窓、そして部屋の快適さがそうさせるのでしょうね。

新津を出てから再び車内を巡回してみました。敦賀を出た段階ではかなり空きがあったBコンパーメントですが8号車もかなり埋まり3ボックスの空き、9号車はすべてのボックスに一人は乗車してました。

しばし部屋でビールを堪能して21時30分のパブタイム開始のアナウンスと共に食堂車に向かいました。
部屋から直通電話で部屋に届けてもらう手もあったのですがせっかくなので食堂車を利用することにしました。
生ビールと大山鳥のから揚げを注文。
21時43分に大阪行寝台特急「日本海」と交換、あくまでこちらは臨時列車なのでこちらが停車して「日本海」の通過を待つと言う形でなく「日本海」を停車させてこちらが通過する形だったのは意外でした。
21時50分車内放送終了とBコンパーメント減光のアナウンスがありました。
22時6分酒田に運転停車。向かいのホームには翌日の始発列車になる新庄行の気動車が止まってました。

このくらい時間ですでに比較的安価なから揚げなどが品切れになってましたのでパブタイムを利用するなら早めの利用をお勧めします。
生ビール2杯とから揚げを胃袋に納め部屋に戻りシャワーを浴びることに。

シャワーの利用時間は20分ですが一人で利用するなら十分過ぎる時間です。翌朝の利用も考えこまめに止めながら利用しましたが10分以上余ってしまいました。二人利用でも十分な時間があると思います。

シャワーを浴びてさっぱりしたらどうにももう1本ビールが欲しくなり再び食堂車に買出しへ(昼からいくら飲んでるんだろう^^)
ビールを飲み干したところで時間は23時を回り寝ることに。
部屋の入り口横にあるスイッチでソファーからベットにするとこれまた広い広いゆっくり寝れそうです。
いざ寝ようとしたらどうにも眠れない・・・
ちょっと揺れが気になって眠れないですよ。新津を出た辺りから気になってたんですがどうもここまで来ると線路状態があまり良くないんでしょうね。
そうしてるうちに23時38分秋田に運転停車。秋田を出たあといつの間にか寝てしまったようです。

3時過ぎに何度も連続で聞こえてくる警笛の音で目が覚めると列車は進行方向を変え津軽海峡線に入ってました。しばらくすると3時17分青函トンネルに突入。
さすが高規格路線、おまけに超ロングレールですから揺れも少なく今後はすんなりと再び夢の中に・・・

目覚ましをセットして寝たのですがそれより早い6時に目覚めました。列車は再び進行方向を変えすでに室蘭本線を走ってました。
6時15分に車内放送が再開され定刻で走っているとのこと。
6時20分にはA個室以外の車両にモーニングコーヒー(300円)の販売に回りますとのアナウンスがありました。

6時43分新津以来の営業停車となる洞爺に到着。到着とほぼ同時に長万部行のキハ40単行が発車して行きました。写真のキハ40は東室蘭行の普通列車です。
洞爺停車中にA個室には新聞(毎日新聞)が届きました。
洞爺を出ると間もなく6時45分からの1回目の朝食開始のアナウンスがありました。1回の食事時間は30分となってます。
7時に頼んでおいたモーニングコーヒーが届きました。このコーヒーが薄いとの情報がありましたが飲んでみるとそんなことありませんでしたね。
7時30分、2回目の準備が出来た旨のアナウンスがあり食堂車へ、和食を頂きましたがこれまたちょっとボリューム不足でしたね。食後にコーヒーか紅茶を選択することができます。

7時33分登別着、朝食を終え部屋に戻ると列車は左手に樽前山、右手には朝日が昇る太平洋を望みながら進みます。

8時4分、1分遅れて苫小牧着、続いて南千歳に停車して次はいよいよ終着の札幌です。写真は新千歳空港

8時47分、札幌のベットタウン北広島を通過していよいよ札幌市内に入って来ます。北広島を通過した頃から列車は減速、どうも前を走る普通列車の影響のようです。

白石駅通過少し前に5分で終点札幌に到着の放送がありました。
すでに21時間乗ってると言うのにえっ!もう着いちゃうのって感じです。できたらもう少し乗ってたいんですけどと思いましたね。
9時8分、定刻より1分遅れて「トワイライトエクスプレス」は札幌駅5番線に滑り込みました。
五稜郭からの牽引機はDD51 1006+DD51 1093の重連でした。
札幌運転所へ回送される「トワイライトエクスプレス」
本当に21時間も乗ったのかなと思うくらいあっと言う間の旅でした。ぜひまた乗ってみたいと思います。
今後は上り8002レもいいかなと思ってますが問題は寝台券が手に入るかですね。

さて今回の旅はこれで終わったわけではありません。
まずは一区切りと言うことで札幌からは9時41分発特急「オホーツク3号」で北見まで約4時間40分の旅です。
札幌からは3号車グリーン車を利用しました。
北海道内の列車は全面禁煙、グリーン車のデッキにあった喫煙コーナーも撤去されてました。
愛煙家の俺にとっては辛い4時間40分になりそうです。

当日の「オホーツク3号」は指定席は満席、グリーン車に少し空席がある程度でしたが増結なしの4両での運転です。

9時41分定刻で札幌を発車した「オホーツク3号」は函館本線を北上、岩見沢を過ぎると札幌以上に積雪がありました。
滝川、深川と停車して11時15分旭川着、ここで4分の停車時間があります。
皆さんこの列車に乗り慣れているのか愛煙家の人達が一目散にホームの喫煙コーナーに向かいます。俺もすぐに列車を降り約1時間30分ぶりの一服^^
旭川駅の喫煙コーナーは札幌寄りの端にありますので旭川到着前に4号車に移動していると比較的時間があります。

旭川を出て東旭川までのちょっとの間宗谷本線を走り石北本線に入り東に向かいます。ここからは非電化区間になり速度もぐっと落ちます。

雪がちらつく石北本線を進み12時01分上川着、ここから石北峠超えです。
更に速度を落とし上り勾配を上って12時19分上り「オホーツク4号」札幌行と交換。こちらは1両増結の5両編成でした。
険しい石北峠を更に上って12時30分石北トンネルに入りました。4分掛けてトンネルを出るとエンジン音も静かになり峠を駆け下りて行きます。
13時3分に丸瀬布着、ここで貨物列車と交換、貨物列車は峠超えに備えて前後にDD51を連結していました。

13時22分遠軽着、ここでは進行方向が変わります。今まで1号車が先頭でしたが遠軽からは4号車が先頭になります。
運転士の交代もあり3分の停車、ここでも愛煙家の方々が喫煙コーナーへ・・・
遠軽の喫煙コーナーは4号車出入り口の目の前にあり3分でも余裕でした。
ただ増結がある場合はずれると思うので注意を。

13時38分生田原着、ここを出ると今後は常紋峠です。
エンジンを唸らせ上り勾配を上ること9分、13時47分常紋トンネルに入りました。

峠を下り金華駅を通過
13時59分、留辺蕊を過ぎ14時17分定刻で目的地北見に到着。
大阪を出て26時間14分、1,839.8kmの旅が終わりました。
長いようであっと言う間の旅でした。